土地の相続でよくあるトラブルとは?解決策や対策も解説
土地や建物の相続において、揉めごとが発生することは珍しくありません。
不動産における相続トラブルは、収拾がつかなくなったり身内同士の関係性が悪くなったり、解決が難しくなることがあります。
そのため、どのような揉めごとが起こり得るのかを、あらかじめ知っておくことが大切です。
今回は土地の相続でよくあるトラブルとその解決策、事前に講じておきたい対策について解説します。
三重県四日市市で不動産相続をお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
専門家へ相談することで、早期のトラブル回避につながる可能性があります。
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土地の相続でよくあるトラブルとは?
まずは、よくあるトラブルの事例について解説します。
不動産を誰が取得するのかで揉めてしまう
よくあるトラブルとしてまず挙げられるのが、不動産を誰が取得するのかで、揉めてしまうことです。
継承する財産が土地と自動車、現金の3つで、相続人が3人だったケースで考えてみます。
そのなかの1人が自動車の取得を望み、2人が現金を欲しがった場合、土地を取得する方がいません。
とくに資産価値が低く、売却や活用が難しいような、誰も相続したがらない不動産の場合、トラブルになる可能性が高いです。
売却や活用が難しい不動産であっても、所有しているだけで固定資産税の支払いや、維持管理の手間が生じます。
相続人同士で押し付け合いとなってしまえば、話し合いがスムーズに進まなくなるでしょう。
公平に分割するのは難しいため分割方法で揉めてしまう
分割方法で揉めてしまうことも、よくあるトラブルの一つです。
不動産は、物理的に分割することが難しい財産の一つとなります。
公平性を保ちにくいがゆえに、不満が生じてしまい、揉めてしまうケースも多いのです。
分割方法にはいくつかの種類があり、どれを用いるかは話し合いで決めることになります。
意見が一致しなければ、話し合いが進まずトラブルになってしまうかもしれません。
相続税が支払えずに揉めてしまう
よくあるトラブルとして、相続税が支払えずに揉めてしまうことも挙げられます。
相続税の申告は、親などが亡くなったことを知った日から、翌日の10か月以内が期限です。
期限内に、申告と納税を済ませなければなりません。
相続税は原則現金一括払いとなるので、まとまったお金を準備しておく必要があります。
ただし、財産が土地や建物などの不動産のみの場合、税金の支払いが難しくなるでしょう。
財産の価値が高ければ、その分納税額も増えてしまい、誰が負担するのかで揉めてしまう可能性があります。
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土地の相続でトラブルが発生した際の解決策
続いて、トラブルが発生した際の解決策について解説します。
解決策①不動産業者に相談する
解決策としてまず挙げられるのが、不動産会社に相談することです。
相続トラブルを解決するためには、専門的な知識や経験が必要となります。
そのため、相続トラブルに強い不動産会社に相談するのがおすすめです。
状況に応じて、弁護士や税理士といった専門家へ問い合わせすることも視野に入れてみてください。
専門家は複雑な相続手続きだけでなく、親族間の紛争を防ぐための具体的なアドバイスを提示してくれることが多いです。
解決策②どの分割方法を用いるかを話し合う
どの分割方法を用いるかを話し合うことも、解決策の一つです。
先述のとおり、土地や建物は物理的に分割が困難な財産のため、公平性を保つことが難しくなります。
そのため、分割方法については全員が納得したうえで決める必要があります。
土地や建物をわけるための主な方法は、下記の4つです。
●現物分割
●代償分割
●換価分割
●共有分割
現物分割とは、財産をそのまま取得することです。
たとえば不動産と自動車、現金の3種類で、取得する方が長男と次男、長女の3人だったとします。
長男が不動産、次男が自動車、長女が現金という風に、それぞれ継承するのが現物分割です。
代償分割とは、価値の高い財産をもらう方が、ほかの方に代償金や代償財産を支払う方法となります。
たとえば時価3,000万円の土地のみで、相続人が3人だった場合、土地を取得した方が2人にそれぞれ1,000万円を支払えば公平性を保てます。
換価分割とは、財産を売ってお金に換えてわける方法です。
1円単位で分割できるので、公平性を保てるのがメリットとなります。
共有分割とは、一つの不動産を複数人で所有することです。
スムーズにわけることができ、かつ公平性を保てることが魅力ですが、共有分割には売却時に全員の同意が必要といった注意点も多くあります。
これらの4つの分割方法で解決できないか話し合うことが、解決策の一つです。
解決策③延納制度や物納制度を利用する
解決策として、延納制度や物納制度を利用することも挙げられます。
税金を期限までに支払うのが難しい場合、この制度の利用によって、トラブルを防止することが可能です。
延納制度とは、一定の条件を満たす場合に分割で納税できる制度となります。
物納制度は、現金で支払えない場合、取得した土地や建物を代わりに納める方法です。
延納制度と同様、条件が設けられているので、満たせる場合は利用を検討なさってください。
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土地の相続でトラブルが起きないための対策
最後に、土地の相続で、トラブルが起きないための対策について解説します。
対策①あらかじめ将来のことを決めておく
対策としてまず挙げられるのが、あらかじめ将来のことを決めておくことです。
被相続人となる方や、財産を取得する権利を持つ方全員で、いざ相続が発生したときのことを話しておきます。
「縁起でもない…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、将来トラブルになってしまうと、たくさんのデメリットが生じることになります。
仲良しだった身内が揉めてしまい、関係性が悪くなってしまうケースも少なくありません。
誰がどの財産を、どのように継承するのかをしっかり話し合っておけば、スムーズな遺産分割をおこなえます。
対策②遺言書を作成しておく
遺言書を作成しておくことも、対策の一つです。
被相続人が存命のうちに、遺言書を作成しておくことによって、将来起こり得るトラブルを回避できます。
遺言書がない場合、遺産分割協議をおこなうのが一般的です。
遺産分割協議とは、財産の取得方法や割合を、当事者全員で話し合うことです。
話し合った内容は、遺産分割協議書にまとめて、全員の署名と実印で押印します。
遺産分割協議は相続人全員での話し合いが必要となり、誰か1人でも欠けた状態で話がまとまっても、その協議は白紙になってしまいます。
相続人が誰なのかを確定するためには、亡くなった方の戸籍謄本などを使って調べなくてはなりません。
手間や時間がかかるため、スムーズにいかなければ、納税期間が過ぎてしまい、ペナルティーを受けることになります。
あらかじめ遺言書を作成しておくことによって、トラブルになるリスクを軽減することが可能です。
対策③現金を相続できるか確認しておく
現金を相続できるか確認しておくことも、対策の一つです。
先述のとおり、相続税の支払いは原則現金一括払いとなります。
そのため、継承する財産が土地や建物ばかりの場合、納税が難しくなる恐れがあります。
現金がどのくらいあるのか、取得可能な金額を確認しておくと安心です。
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まとめ
土地の相続では、公平に分割するのは難しいため分割方法で揉めてしまったり、相続税が支払えなくてトラブルになったりするケースがあります。
主な解決策は、不動産会社や専門家に相談することや、4つの分割方法で解決できないか話し合うことなどです。
対策として、あらかじめ将来のことを決めておくことや、現金を相続できるか確認しておくことなどが挙げられます。
相続時にトラブルが起きないようにするためには、可能な限り事前に取り決めをしておくことが重要です。
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