四日市市の概要は?住環境や不動産売却相場を解説

山田 拓馬

筆者 山田 拓馬

不動産キャリア23年

不動産売買についての経験が豊富です。
様々なケースについて、お客様に寄り添った提案が出来るよう心掛けております。

四日市市の概要は?住環境や不動産売却相場を解説

四日市市は三重県北部に位置しており、自然が豊かな一方で、比較的発展した市とされています。
そんな四日市市ですが、実際にはどのような特徴があるのか、住環境はどうなのか、気になりますよね。
そこで今回は四日市市の概要や特徴、住環境にあわせて、不動産の売却相場についても解説いたしますので、ぜひご参考になさってください。

四日市市の概要

四日市市の概要

まずは、四日市市がどのような特徴のある市なのか概要について解説します。

三重県内でも発展した市

四日市市は三重県北部に位置しており、国内でも有数の臨海工業都市として知られています。
そのため港が栄えており、コンビナート地区では美しい夜景が見られるのが特徴です。
真っ暗ななかで輝く工場の光は、他のエリアではなかなか見られない光景のため、全国的にも有名な場所となっています。
また港の近くになると、主要駅である「近鉄四日市駅」の利用が可能です。
後述で解説しますが、四日市市はもともと人口が多いため、近鉄四日市駅には日々多くの方が集まります。
実際に三重県内のなかでも利用者数がトップの駅で、利便性が優れており、通勤・通学しやすいエリアとなっています。

人口が多い

令和6年6月時点の四日市市の人口は30万人以上となっており、三重県内のなかでも県庁所在地を抑えて、もっとも人口が多くなっています。
男女比には大きな差が見られず、世帯数は14万以上です。
近年では住環境が整っている場所として注目されるようになったため、今後は県外からの移住者も増えるかもしれません。

エリアの特徴

鈴鹿山脈周辺を見てみると、コンビナートがあるエリアとは違い、緑豊かな農地が広がっています。
そこでは野菜や果物だけではなく、全国有数の生産量を誇るお茶もつくられています。
また、鈴鹿山脈の近くには、アウトドアを楽しめるお出かけスポットも豊富です。
くわえて、観光にぴったりなお出かけスポットもあるため、遠方から足を運ぶ方も時折見受けられます。
そして、市区の類型としては産業都市や工業都市として分類されているのが特徴です。
伝統産業はもちろん、石油化学の分野も展開しているため、今後も地域で産業が発展していくと考えられています。

四日市市の住環境

四日市市の住環境

四日市市は住環境が整っているため、生活しやすいと言われています。
以下でその理由を見てみましょう。

交通アクセスが優れている

四日市市が一般的に「住環境が整っている」と言われているのは、交通アクセスが優れているからでしょう。
近鉄名古屋本線や近鉄湯の山線など、さまざまな電車が乗り入れており、どの方面へもアクセスしやすいです。
三重県の中では交通アクセスの中心地としても認識されているため、お出かけや通勤・通学など、さまざまな用途に便利です。
たとえば「近鉄四日市駅」を利用すると、「近鉄名古屋駅」まで特急でおよそ30分でアクセスできます。
都心へアクセスする場合もすぐに出かけられるため、なかには名古屋市内の会社へ出勤している方もいます。
また、ベッドタウンとしても評価されているエリアのため、働きながらも快適に過ごせるでしょう。
もちろん自家用車がある方も過ごしやすく、名古屋まではおよそ1時間、伊勢神宮まではおよそ1時間半でアクセスできます。

買い物の際に不便がない

市内には買い物ができるお店が多く、基本的に不便を感じません。
大型ショッピングセンターやスーパーマーケットなどが充実しているため、豊富な選択肢のなかから選べます。
とくに日用品や食料品などの購入に困る心配はないでしょう。
そして、市内には昔ながらの商店街もあり、周辺散策をしながら買い物がしたいときにおすすめです。
さらに、若年層に人気のアウトレットモールもあります。
お得な価格でコスメチックや医療品などを購入できるため、休日のショッピングにぴったりでしょう。
近くに目当てのお店がなくても、電車や車で県外の中心地へ移動すれば問題ありません。
名古屋をはじめとするエリアであれば、国内で人気のブランドショップで買い物をしたり、イベントを楽しんだりできるでしょう。

医療機関も充実

四日市市は医療施設も豊富にあり、自分に合ったかかりつけ医を見つけられる住環境となっています。
内科、皮膚科、歯医者など、さまざまなクリニックがあるため、健康維持を目指しながら生活できるでしょう。
もともと市内の取り組みとして、すべての住民が元気で生活できるように街づくりが推進されているため、医療機関の充実具合については満足感を得られるはずです。
もちろん福祉対策にも力を入れています。
日本国内では少子高齢化が問題視されていますが、こうした状況においてもシニアが生活しやすくなるよう環境整備がおこなわれています。

子育て環境の整備

四日市市では、三重県のなかでも子育てしやすいエリアを目指して環境整備がおこなわれています。
市内のテーマとして「子どもと子育てにやさしいまち」「子どもたちの学力・体力向上」などを掲げているため、これらの目標をクリアできるような街づくりに取り組んでいるのが特徴です。
独自の取り組みとして、子どもが3人目以降の場合は保育料が無償になる、父親の子育てマイスター養成講座を開催するなど、他にはない支援がおこなわれています。
とくに父親への講座の開催は、子育てに関する知識を再確認する機会となるため、ワンオペ育児によるストレス解消のきっかけになるでしょう。
父親も子育てに対して積極的になるなど、意識改革にもなります。
また、市外から転入・転居した方に対して、中古住宅の購入費用を補助しています。
いずれも子育て中の家庭が快適に生活できるのを第一として考えられている取り組みです。
また、子育て支援アプリも用意されているため、常に安心できる環境のなかで子育てできるでしょう。
このように支援が充実しているため、子どもを育てていくなら、さまざまなサポートを受けながら取り組みたいと考えている方に人気のエリアです。

四日市市の不動産売却相場

四日市市の不動産売却相場

ここからは、四日市市の不動産売却相場についてご紹介いたします。
土地、中古一戸建て、中古マンションの売却を検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

土地の売却相場

土地の売却相場は、1坪あたり25万円程度となっています。
過去の価格推移は変動が激しく、今後どのように変動するかは常に市場動向を追う必要があるでしょう。
なお、2015年頃からは価格推移が右肩上がりに続いています。

中古一戸建ての売却相場

四日市市の中古一戸建ての売却相場は2,167万円で、1坪あたり62万円程度となっています。
もともと中古一戸建ては価値が高いとされていましたが、土地と同様に価格推移の変動は激しくなっています。
近年では価格が緩やかに下がり続けていたため、今後も社会情勢に影響がなければ、このまま価値が下がると考えられるでしょう。
ただし、急に価格が上がる、または急落する可能性もあるため、一概には言えません。

中古マンションの売却相場

四日市市の中古マンションの売却相場は2,052万円で、1坪あたり97万円程度となっています。
マンションの価格は2015年頃から右肩上がりの状態が続いています。
2020年以降においても、価格が上がり続けると考えられているため、資産性が優れていると言えるでしょう。
ここで注意したいのが、不動産を売却した場合の相場はあくまでも目安ということです。
売却したからといって必ずしも推移どおりの結果になるとは限りません。
そのため、不動産を売却する際は社会情勢や経済状況に目を向けて取引を進めましょう。

まとめ

四日市市の概要として、交通アクセスが便利で買い物しやすいエリアといえます。
また、子育てしやすい独自の試みもいくつか挙げられるため、ファミリー層に人気のエリアです。
四日市市の不動産を売却する際は、売却相場をチェックしつつ、社会情勢や経済状況などにも目を向けて最適な時期を見つけましょう。